連載コラムこころの点描


「十界互具(じっかいごぐ)」―万華鏡のような私たちのこころ―

ひとの心の実態を非常に良く現していることばだと思います。 私は仏教徒ではありませんので、敢えて仏教思想と呼ばせていただきます。

「10の世界(境涯)があって、その各々が他の9の世界を含んでいる。十界とは、仏界・菩薩界・縁覚界・声聞界・天界・人界・修羅界・畜生界・餓鬼界・地獄界である。」

漫画の世界では正しい人はどこまでも白く、悪人はとにかく真っ黒なんですね。これは子供には分かりやすい説明です。そしてそこでは正義は必ず勝つのです。

成長するに従い自分の外だけに「悪」があるのではなく、自分の中(こころ)にも「邪悪」があることを分かっていくのですね。そうすると、ひとを「裁く」ことは なかなか難しいことになります。


2019.3.11掲載 / 連載