連載コラムこころの点描


なくなってしまった「こころの遠近法」

以下の数字を見てみましょう。

  • 天の川銀河の年齢=1.351×10の10乗年・直径約10万光年
  • 地球の年齢=45億年・大きさ半径6300㎞
  • 地球の太陽までの距離=0.00008151光年
  • 隣の恒星(太陽)までの距離=4.3光年
  • 細胞の大きさ=0.006mm
  • 原子の大きさ=0.1nm(1nmは10の-9乗)
  • 素粒子の大きさ=物質の生成に関わる領域で局所の物としては説明不可能:生成―消滅を繰り返している

人間の大きさは1.7m、60kgです。

私にとっては、上記の数字は、人間以外「実感」のないただの数字です。子どもたちは、約6000万年前に絶滅した恐竜に夢中です。この「6000万年」を実感できる人はほとんどいないと思います。

また、悲しい虐待による幼児の死のニュースの次に、お笑い番組があり、洪水によって多くの人々が死亡したこと、コマーシャルと予告編、その次にかわいい子猫の動画と続きます。こころの「引き回し」が行われています。

私たちの感情は消費されつくし、そのうち無感動な傍観者になります。「味わうこと」はありません。この事態に危機を感じる人は、テレビなどのメディアからはなれます。

何故か?

「こころの遠近感」を取り戻したいからではないでしょうか。一体なにが自分にとって身近で大切なことなのでしょうか。想像もできないマクロあるいはミクロなことは知っても実感は持てません。

そのような事態に曝され続けると、私たちは無感動になり無力感にさいなまれた傍観者になります。あるいは自然の世界ではなく、VRの世界に生きることになるでしょう。

自然の世界では私たちはその一部であるのに対し、VRの世界では私たちは何でも可能な万能感にあふれた者になるのです。


2019.10.4掲載 / 連載

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