連載コラムこころの点描


5秒間の逢瀬(おうせ)、そのあとは?

「対象恒常性」:対象とは自分以外の人の事です。恒常性とはいつも変わらないということです。つまりA=Aであって、A≠Bということなんですが。ひとのこころ(人格)はそうとも言い切れないんです。

以前、私に「真面目にできるのは2時間」だねと言った人がいました。私は、その後はどうなるのと思いました。当時は「対象恒常性」ということを知りませんでした。(これは精神医学の中の専門用語です)

2時間過ぎるとその人の意外な(そのひとらしくない)面がきっと浸みだして表面に現れ出てくるのでしょうね。1時間、10分間、1分間、5秒間ではどうでしょうか。

テレビコマーシャルの大部分は5~10秒間程度ですね。「(相手に合わせて)作っている自分」は長くは持ちません。

先の例で言えば、「対象恒常性」は「2時間持たない」で破られてしまいます。あなたの知っているAさんは、知っているようで実は知らない人かも知れませんよ。


2020.8.18掲載 / 連載

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小宮豊(心療内科・精神科医師、臨床心理士)

1949年生まれ。佐賀県佐賀市出身。両親の転勤で愛知県名古屋市に移る。1974年に名古屋大学理学部物理学科卒業後、奈良県立医科大学に入学し、1984年に卒業。同年、九州大学医学部心療内科教室に入局。1985年より済生会福岡病院(福岡市:内科)、久徳クリニック(名古屋市:内科、小児科、呼吸器科)、古賀病院(福岡県久留米市:内科、呼吸器科)、不知火病院(福岡県大牟田市:精神科、内科)などの勤務医を務める。1990年、精神医学をさらに深めるため、福岡大学医学部精神科教室の研究生となる。1991年、日本心身医学会の認定医となる。1993年、福岡臨床研究所を設立し、同年小宮クリニックを開院する。1996年、日本臨床心理士認定協会認定心理士を取得する。2001年より、福岡・久留米・北九州にてホームレス支援活動に加わり、無料診察を行う。2018年、保険診療に縛られない「こころの悩み相談室LOTUS(ロータス)」を開設、2019年、こころの健康啓発を目的としたNPO法人LOTUSを立ち上げる。
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