メンタルヘルス対策のポイント
心の奥に潜む健康な部分と病的な部分
氷山を見たことがありますか?1912年4月14日、当時世界一と称賛されていた豪華客船「タイタニック号」が衝突し、沈没した原因となったのが氷山です。氷山は、氷河あるいは棚氷から海に流れ出した大きな氷の塊のことで、密度は920キロ/立方メートル。一方、海水の密度は1025キロ/立方メートル。わずかに氷山の方が軽いため海に浮かんでいますが、海面上に見えている氷山は全体の10パーセントであり、残りの90パーセントは水面下にあります。このことから「表立ってみえるのはごく一部であって、大半は見えないところにある」という意味で「氷山の一角」という言葉が使われます。
複雑な「こころの病」を「人間関係におけるコミュニケーションの障害」ととらえるならば、「こころの病」の状態をすべて認識することは困難です。本人の自覚や、第三者の観察や診断で分かっている部分はいわば海面上に顔を出している10パーセントの氷山にすぎません。残りの90パーセントは見えていません。その下には、さまざまな人間の「こころの健康的あるいは病的傾向」が潜んでいるのです。それは、前向きの気持ちや協調性といったプラスの面と、自己中心、嫉妬、妬みといったマイナスの面が混在しています。幅広く、つかみどころがないという面もあります。このように考えると「こころの健康」のイメージが明瞭になり、「そもそも、何が健康なのか」という根本的な問題についての考察も深まるのです。
LOTUSでは、このホームページ上に掲載している事例紹介や考え方に基づき、「こころの病を発症しないためには、どうすればよいのか」「従業員がうつ病などにならないようにするには、どのような人事政策や労務管理が求められるのか」「従業員がやりがいや達成感を感じられる職場を作り、こころの病に悩まされる従業員が発生しない会社にするにはどうすればよいのか」といった具体的なテーマを設定し、対処療法よりも防衛策に力点を置いた研修会、および講演活動を行っております。お気軽にお問い合わせ下さい。